はじめに…「防災の日」とは
毎年9月1日は「防災の日」。
1923年(大正12年)のこの日に関東大震災が起こったことから定められた、私たち一人一人が自然災害に対する認識を深め、備える日であり、今年も各地で防災に関するイベントや行事が行われます。
今日はこの「防災の日」に合わせて、decoráteが今年1月から続けている「令和6年能登半島地震 復興支援活動」と、株式会社ナビリティ(decoráte)代表取締役・飯田の個人的な活動を併せて報告いたします。
◉「令和6年能登半島地震 復興支援活動」についてのご報告
今年1月1日に発生した令和6年能登半島地震については、1月初旬よりご協力店舗様およびdecoráteオフィシャルWebショップにてチャリティー企画をスタートし、現在も継続して開催しています。
このチャリティー企画と、それ以外にも個人的にお預かりした募金も合わせ、2024年8月末までに 合計 ¥1,572,841 の義援金を日本赤十字社へ寄託いたしました。
ご協力いただきました皆さまに、あらためて御礼申し上げます。
株式会社ナビリティでは、2011年に発生した東日本大震災以降、decoráteブランドを通じて各地の災害復興を支援する活動を継続的に行なっています。この活動にまた今後もご協力賜れましたら幸いです。
※日本赤十字社に集められた義援金については、被災地各県が集まって開かれる「義援金配分委員会」での配分決定を経て各県を通じ被災者に届けられることになっています
※decoráteの災害復興活動についてはこちらのリンク先の各記事をご覧ください
◉能登半島でのボランティア活動
私(代表取締役・飯田)は2011年の東日本大震災以降、全国各地での災害ボランティアとして継続的に活動しています。
今回私が災害復興ボランティアとして石川県珠洲市を訪れることが出来たのは、月が明け現地でのボランティア活動受付が始まった2月初旬のこと。
自家用車およびボランティアバスにて珠洲市へと向かいましたが、交通規制や路面状況が悪かったこともあり、想定していた以上の時間が掛かりました。
珠洲市内では道路のあちこちに隆起や陥没があり、倒壊した建物の瓦礫などがまだまだ多く残る状態。他のボランティアの方々と数人ずつのチームを組み、住めなくなってしまった家屋からの家財の運び出しや瓦礫の撤去などを、基本的に手作業で行いました。
能登半島での初回の災害ボランティア活動は現地で2日間の日程でしたが、地震発生後1ヶ月しか経っていなかったこともあり「まだまだ先は長い」といった印象だったのを覚えています。
◉私が感じた能登半島の状況の変化
その後も2月下旬に珠洲市、3月下旬に輪島市、5月初旬に珠洲市、5月下旬に輪島市で、それぞれの地域の災害ボランティアとして活動しました。
5月下旬の時点では倒壊家屋がまだ多く残っていたこともあり、個人的には被災地域の風景にあまり変化がないように感じられ、前述の「まだまだ先は長い」という印象はなかなか変わることがありませんでした。
画像右は、2024年5月下旬にほぼ同じ場所にて撮影した珠洲市の様子です。
画像内中央の道路標識は傾き、画像内左側の白い建物の手前と奥の家屋は倒壊してしまっています。
その印象が変わったのは、8月初旬に珠洲市を訪れた際のことです。倒壊家屋が少しだけ減ったのと同時にその跡の更地が少しだけ増えていて、市内各所の整理が進んできていることを感じました。
実際に珠洲市では災害ごみの仮置き場が移転・拡大され、その場で瓦礫の粉砕処理までを行うようになっていたりと、復興作業がスピードアップしてきています。
しかし、それぞれの事情で倒壊・半壊家屋がまだ手付かずの状態で残っていたり、瓦礫の山がまだ多く残っていたりして、まずはそれらが整理されてから初めて“復興”へのスタートではないか、と個人的に感じています。
◉ボランティア活動を通じて見えてきたこと
能登半島でのボランティア活動中に触れ合った現地の方々からは、感謝の言葉とともに復興に向けた前向きな言葉を多く聞きました。しかしその一方で「能登の被災地のことを忘れられてしまうのが怖い」という声も多く耳にしました。
過去に起きた災害でもそうでしたが、災害発生から月日が経つにつれて報道などで取り上げられる頻度が減ってしまったり、節目のタイミングでしか報道されなくなってしまったりするものです。
令和6年能登半島地震からの復興は、過去に災害に遭われた地域と同様にこれから先何年も続く事業です。報道などで見聞きする機会が減ってしまっても、現地では被害と向き合い、そして復興に向かう毎日が続いています。
私がこれまで参加した被災地での復興ボランティア活動で感じたのは、災害・被災からの“復興”は長く続く取り組みであるということ。
そしてそれと同様に、その“復興”を支援する活動やボランティア活動もまた、長く続く取り組みだということです。
最後に… decoráteの今後の復興支援活動について
decoráteでは、令和6年能登半島地震はもちろん、各地の過去の災害からの復興に向けて、そしてこれから起こり得る災害からの復興についても、引き続きブランドを通じて復興支援活動を行っていきます。
また、災害時持ち出しバッグとしても活用できるバッグ類や、屋外でも使えるアウトドア系の雑貨類など、災害時にも役立つ商品の開発も引き続き行っていきます。
当サイトをご覧くださった方々が、decoráteを通じてでも、個人的な活動を通してでも、能登半島をはじめとした各地の災害被災地への継続的な支援を行っていただければ幸いです。
そしてそれと同時に、備蓄や災害時持ち出しバッグの見直し、ハザードマップの確認など、防災についてあらためて向き合っていただければ幸いです。
株式会社ナビリティ(decoráte)代表取締役・飯田夏樹
そのほかの震災復興支援の取り組みについてはこちらをご覧ください